PROGRAM 06

問題解決と
イノベーション

Problem Solving and Innovation

問題解決と
イノベーション

―問題解決と
イノベーションを起こす力―

社会の課題やニーズは常に変化しているため、サービス提供者は常に課題解決能力を発揮してそのニーズに応える必要があります。しかし、益々速くなる変化のスピードに追いつくためには、従来の課題解決方法に限界を感じられている方が多くいます。当プログラムでは、今までとは異なる新たな発想を可能とする「デザイン思考」という課題解決方法を実践し、イノベーションを起こすための思考力・創造力を身につけることを目的としています。

デザイン思考についてもっと詳しく

ワークショップではデザイン思考のプロセスを分かりやすく学ぶために、身近な問題をテーマにしてチームで解決策を生み出します。実践を通じてこのプロセスを深く理解することで身近な問題だけではなく、社会問題への新しい取り組み、新規事業の立ち上げ、社内の教育システムの変革など、より大きな課題にも適用することが可能となります。過去の研修で取り上げたテーマ例:

・ イノベーションをより自然に起こす社内カルチャーを構築したい
・ 学んだ英語を実践する場を構築し、継続させる仕組みを作りたい
・ 多様なバックグランドをもつ全社員に経営理念を根付かせる仕組みを作りたい
・ 社員同士の絆を深めるための仕掛けを作りたい 等

プログラム内容

表面上に表れている問題を解くのではなく、問題のより本質的・根本的な部分に焦点をあて、チームとのディスカッションを活用して問題を深く掘り下げる 多様な視点を効果的に取り入れるブレストの方法を学び、チームとして革新的なアイデアを創りあげる

ストーリー性を持たせた発表の手法を学び、聞き手にアイデアを伝えるために必要な発信力・ピッチスキルを高める

効果的なフィードバックを与える・受け取る手法を学び、プロトタイプ(解決策の試作品)の改善を繰り返す

通常プログラム実施時間:
6〜8時間

このような方や
組織にお勧め
しています

・ より柔軟に物事を考える力と発想力を高めたいチーム
・ 新しいビジネス展開を検討しており、アイデアを増やしたい組織
・ 従来の働き方に限界を感じており、チームで新しいカルチャーを構築されたい方
・ イノベーションを起こせる社員を育てたい組織

デザイン思考とは

デザイン思考とは、デザイナーやクリエイティブな経営者が活用していた思考方法に基づいて作成された、新しい発想を生み出す手法です。ビジネス界や教育界から注目を受け始めたのは、2005年にスタンフォード大学に設立されたd.school(正式名:The Hasso Plattner Institute of Design )がそのプロセスを提唱し始めたのが大きく影響しています。

世界のトップIT企業やメーカーでも活用されているデザイン思考は、従来の問題解決法とは異なり、テクノロジーの発展や市場動向ではなく、社内外の利用者である「人」を発想の起点とします。単に表面化している問題を解くのではなく、サービスまたは製品を使用している人の立場から考え、本質的な問題を探る「問題定義」を行うことで今までサービス提供者や商品販売者が問題だと定義していた事象とは異なる所にも焦点を当てられます。

もちろん今までも、たくさんの企業が生活者や利用者を意識して商品開発やサービス展開へ取り組んできたに違いありませんが、多様な考え方が存在する現在では、表面的な利用者の声だけでは水面下に隠れている本当のニーズを汲み取るのは難しく、本質的な問題を把握しないことには、新しい商品やサービスには繋がりにくくなります。

「人」を起点に本当のニーズを探り、チームとともに創造的な解答を発想することを目的としたデザイン思考は下記の5つのステップによって成り立っています。

ステップ1:観察・共感(OBSERVE)

通常の問題解決法では問題や課題に直面した際に、答えを見つけることに思考が働いてしまう。デザイン思考ではまず問題をより深く理解するために、その問題に影響されている人や環境・状況を観察することから始める。

より深く利用者のニーズを把握するために、観察ステージでは利用者のインタビューを行ったり実際に利用している現場を観察しに足を運ぶ。場合によっては利用者と数日間行動を共にすることまで行い、「人」や現場にフォーカスしたフィールドワークを行う。

ステップ2:問題定義(SYNTHESIZE)

問題や課題の本質的な原因を捉えずに「解決策」を施しても、同じ問題が再浮上してしまう。観察を通して集めた情報をもとに、表面化しているものの奥に隠れている、解くべき問題の本質を追求することが重要となる。

ステップ3:アイデア発想(IDEATE)

問題の本質を捉えた上で、初めて解決策のアイデア発想を行う。とにかく質より量を重視し、幅広くたくさんの解決策を出していくことが重視される。どんなアイデアでもまずは肯定し、多様なグループメンバーがあらゆる視点からアイデアを出し合うことで、今まで考えもしなかった発想が訪れる可能性を高める。

多くの企業ではデザイン思考のプロセスの効果を最大限に活用し、多様な視点を取り入れるためため、異なる部門や役割を担っているメンバーで横断的にチームを構成していることが見受けられる。

ステップ4:アイデアを形にする(PROTOTYPE)

数多く出た発想を組み合わせたりすることで、より磨かれたアイデアを作ることができる。アイデアの有効性を考えるために試作品・解決プロセス(プロトタイプ)をデザインし、他の人にもアイデアを分かりやすく伝えるために、アイデアを形にしていく。完成度等は気にせず、とりあえず素早くアイデアを形にすることにより、そのアイデアが抱えている問題点や改善点が明確にしていく。

ステップ5:検証・フィードバック(FEEDBACK)

作成したプロトタイプを、実際に問題を抱えていた人に試してもらい、改善点や使った上での感想などの情報を収集していく。フィードバックを受けることで更なる改善を加えた解決策を模索する。一つの試作品に執着せず、形を変えたり、場合によってはまったく別のアイデアを検討することが重要なポイントである。

「吸引力の変わらない、ただひとつの掃除機」で有名になったダイソンは最終製品に辿り着くまで5127台もプロトタイプを重ねたことで有名である。デザイン思考はビジネスでの事業戦略の策定や人材育成プログラムに限らず、近年は米国や欧州の小学校から大学まで教育の現場での応用も定着している。